図書館からあれこれ
白いシャツのように(bR3)

 洗いざらしの白いシャツが好きです。洗濯機でガラガラ洗って、パンパンと音をたてて しわをのばし、お日様に干して、乾いたらすぐ着られる。アイロンは無し。そういうシャ ツのような人に私はなりたい。なんか、ストレスがたまらない人みたいで。
 ストレス社会だと思います。老若男女、もしかしたらペットや野生動物も含めて、日本 はいらいらしています。地震は多いし、お天気は変だし。かなり、大変な世界にいるのか もしれませんよ、私たちは。
 だけど、できれば気分良く過ごしたいですよね。シャツは湿っていてはいけません。衿 が汚れていては自分が悲しくなります。古いシャツだっていいのです。洗って洗ってくた くたになったシャツの着心地は最高です。破れた所は丁寧に繕い、器用な人なら刺繍やア ップリケで上手に隠して、また着続ける。それはある意味、贅沢で素敵な生き方だと思い ます。
 五所川原市立図書館も、皆さんにとって、当たり前の普段着のシャツでありたいもので す。買い物のついでにふらりと寄って、それを読むと元気になるお気に入りの本を借りて いきましょう。今回のおすすめは、ロアルド・ダールの作品などいかがでしょう?大人が 読んでもおかしい、からっとしたブラックユーモアは辛みの効いたおせんべいみたい。も やもやをかかえた人は読んでみてください。元気な人だってどうぞ。家で取っているのと 別の新聞を読んでみる、評論家の顔をして。本棚の中をぶらぶらして掘り出し物を探す冒 険者になる。いろいろ楽しみ方がありますよ。
 もちろん、白いシャツ愛好者は、精神の貴族だから、プライドがあります。本は丁寧に 扱います。自分の本より、みんなの本を大切にするのは当然ですよね。本を濡らしたり折 ったりひどいことはしません。期日までに返す。返せないときは連絡する。間違ったこと をしたら、気がついた時点で、正しい方に変わればいいのです。無くした本を弁償してく ださった方は、次は絶対、そういうことをしないはずです。期限に遅れて返してくださっ た方も、次はきちんと返してくださるはずです。その白いシャツはもう、真っ白に洗い終 えたのですから。
 さあ、どうぞ、あなたの夏の一冊を探しにおいでください。

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