五所川原市立図書館からあれこれ

ステーキが食べたいと思っても・・・(bQ6)

                          

 当館は、現在、本や雑誌の寄贈を積極的に呼びかけ、利用しています。古
い本の中にも使えるものはあるし、新しい本をくださる方もいらっしゃいま
す。大変有り難いことだと感謝しています。
 ただ、だからといって新しい本をぜんぜん買わなくていいとは思っていま
せん。新鮮な本は必要です。まず、第一に五所川原に関する本は寄贈してい
ただけない分は買わなくてはなりません。次に急激な変化に対応していく本、
地味でも内容の優れた専門書、他に類書のない個性的な本、ベストセラーの
うちこれくらいは最低必要だとみなしたものは購入すべきだと思います。
 市町村立図書館は新刊書店と古本屋さんとの間に位置する感じでしょうか。
新しい本だけではなく、古い本も利用することができます。よその図書館と
連携があるので取り寄せることができます。ただし、何かの専門図書館では
ありませんので、この主題に関しては他の追随を許さない、何でも来いとい
う感じの図書館は難しいでしょう。が、せめてその地域の出身者や名産に関
しては蔵書を心がけ、お問い合わせに的確に対応できるようにしたいもので
す。
 結局、中途半端な、田舎の雑貨屋でしかないのか?悲観的な言い方をする
と悲しくなりますが、いわゆる地方の町で今やデパートも無いのですから、
雑貨屋でもいいじゃないかと思うことにします。そのかわり、この雑貨屋は
良心的でありたいです。古くても内容は使える本を選んで棚に並べるように
します。装備や修理もきちんとします。雑誌は寄贈がほとんどで揃わないの
もありますが、それを明記して貸し出ししています。そういう手間は惜しみ
ません。田舎の店が地方の名店になってはいけないという法はありませんか
ら、いつか大化けすることもあるかもしれませんしね。
 また、図書館は全市民のためにあります。知的な興味や読書の好みも様々
な。大学の図書館のように対象が決まっている図書館ではないのですから。
ベストセラーは4人待ちだと2ヵ月後ですが、それでも辛抱強く待っている
方がいらっしゃいます。読書は楽しみでもあるのですからそれくらいは置く
べきでしょう。ただ、ほとんど利用が無くても、絶対いい本や郷土の本なら
いつかきっと役に立つので買います。本屋さんなら商売にならない本は入れ
ませんが、図書館はこれを買うべきだと考えたら買います。
 最後に、古い映画で恐縮ですが、「旅情」(キャサリン・ヘップバーン主
演)のセリフをどうぞ。「お腹がすいているときステーキが食べたいと思っ
てもステーキが買えなければスパゲッティを食べなさい」。身も蓋も無い言
い方ですが、今はそんな時代なのです。ただ、手抜きせずちゃんと作ったス
パゲッティに新鮮なりんごとチーズを添えれば結構美味しく食べられるので
はないでしょうか。



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